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Press & Buye's Guide

What Go Around 10th Anniversary

2015.06.03
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10th Anniversary

What Go Around meets paper
10th Anniversary Special Limited Year!

「実用に値しないもの、美しいと思わないものを、家においてはならない」住まうという事に関して19世紀ウィリアム・モリスの最も有名な言葉。

ファッションというジャンルは違えど、全てのディレクションへの定義として何時の時も頭の片隅に置いて活動していました。

国が豊かになればなるほど、弊害もまた増えます。大量生産による粗悪な製品の氾濫、対するクラフトマンシップの損失、環境汚染、そして資本家による労働者からの搾取。
まさに現代を表す状況がこれなのかもしれません。

そういう現代の中、本当に自分たちがやりたい事だけをやりながら、尚かつ自己満足で終わらせない事をやってきたという意味では本当に実りのある時間を多くの人達と過ごさせてもらった様に感じます。

「何かを得ようとする時、何かを捨てなければいけない」という格言が時に邪魔をし、葛藤と戦った事もあったけど、一歩づつ歩いてきた道は誰もが行ける道ではなかったという、ほんの少し自信を持っても良いかなという、気持ちの節目になったとしたら僕たちの存在意義が少しは報われるのかもしれません。

「アメリカにもっとも近いショップ」としてスタートしたWhat Go Aroundは今年で創立10周年。原動力は「アメリカが好きだ」それに尽きます。

思い返せば様々な情景が鮮明に頭を駆け巡り、長かったようで短かったこの10年を振り返るとともに、現代らしく現行のWEBサイトをリニューアルし、また一から気持ちも新たに、歩くべき道を進んで行きたいと思います。

今でも何かを長く続けることは難題だと思います。同じ事を続ければ飽きられ、いきなり違う事をしても受け入れられない。
老舗料理店でも、実は少しづつレシピを変えていて、素材や味の好みが時代と共に変わりゆく中で、数十年も「同じ味」と客に思わせるところに、お店の技と努力が隠れているのだと思うのです。

変わること、変わらないことを常に想像しながら、月並みな言い回しですが今後も変わらず感謝の気持ちと努力を忘れずに全うしていきます。

自社船舶で取り寄せた舶来品の数々に、自らも心踊らせながら、この時代のこの場所に生きた証として、どっしりと情熱という名の根を張る。

また、福岡という地で暮らす人々も心から福岡の街を愛してやまない人達ばかりがいます。
そんなこの地に生きる人々の、穏やかに過ぎゆく日常の、「いつもの場所」になれるように。

2015/06/01 10th Anniversary What Go Around / Paper / So Blue It’s Black / Sandy Comes
All Fans Thank you So !!!!!!!